「今度は本物だから、大丈夫よ!」
そう言って母が差し出したもの。それは、母いわく、私が大好きな「堂島ロール」であるはずでした。
しかし、ちょっと待ってよ、母上!なんだかちょっと違うような気がします…。
大阪おやつ「魔法のロール」、SINSE1990?
「今度のは本物。しかも期間限定の和栗ロールよ!」
いや、そう言われてもねー。なんだかちょっと違う気がするんだよ、モンシェール(旧・モンシュシュ)の堂島ロールとは。
実は以前にもこんなことがありました↓
【以前の記事】堂島ロールのパクリ!?「堂島プレミアムロール」を食べてみた
マイマザー、またやっちゃったの?でもおかげで、堂島プレミアムロールがモンシェールから訴えられたときには、僕のブログのサーバーがダウンするほどアクセスが増えたんだ。
【訴訟】「見分けつかない!」堂島ロール、類似品で提訴 ロゴの差し止め求める 大阪地裁(産経WEST)
今回もそういうオイシイ展開が待っているんでしょうか…?
でも、「大阪おやつ 魔法のロール」って書いてあるのに、どうして母は堂島ロールだと思ったんだろう。箱を横に向けて、ようやく分かりました。
堂島スウィーツ!!
箱の側面を見てみると、「Dojima Sweets(堂島スウィーツ)」と書いてありました。さらに、「SINCE1990」の意味深な文字。
ポッと出たての類似品じゃありませんよーと主張しているように感じられたんでしょうか。
製造者は(株)モンシェールではなく(株)堂島スウィーツ
母がどれだけこれが堂島ロールだと主張しようとも、製造者は(株)モンシェールではなく(株)堂島スウィーツであることは明らかです。つまりは「堂島ロールではない!」ということですね。ちなみにモンシェールの会社設立は2003年で、1990年ではありません。
ではこちらの堂島スウィーツ、胡散臭い類似品を作っている会社なのでしょうか?
以前にこちらで取り上げた(株)堂島プレミアムはリーガロイヤルホテル大阪と同じ住所を表示しながら、実在することが確認できない胡散臭いものでした。
しかし、(株)堂島スウィーツは確かに存在し、ホームページもありますし、百貨店などとも取引があるようです。会社の規模はモンシェールの1/10程度ながら、1990年の創業というのもウソではないようです。ホームページにも”ロールブームもさきがけて誕生した『魔法のロールケーキ』”と主張しております。
ただ、”2008年、『パティスリーアンブラッセ』は屋号を『堂島スウィーツ』と改め新しい時代を迎え”と書いてあるところが、ちょっと堂島ロールに便乗した感があるようにも思うんですが…。こんなのはゲスの勘繰りでしょうか。
お味はまさに、和栗のロールケーキ
さて、実際に堂島スウィーツの「魔法の和栗ロール」を食した感想も述べておきましょう。
見た目はこのように、モンシェールの堂島ロールとは別物で、実に普通のロールケーキです。
味も割りと普通。栗が入っているなーというだけで、もし切ってお皿で出されたら、「近くのコンビニで買ってきたの?」という程度のものです。
個人的には、類似品だなんだと訴えられようとも、堂島ロールに似た味だったほうが良かったんですけど(苦笑)
モンシェールさん!ご報告が遅くなりましたが、ここに約1名、貴店の堂島ロールと誤認して買ってしまった消費者がおりますよ!高齢者を騙して金を巻き上げるとは不届きな会社でございます。
ぜひ公の場で訴えて、世間をざわつかせていただければと思います!(笑)