楽天市場の「Rプレミアム」って何だ!?amazonプライムのパクリじゃないよね

当ブログには広告を含みます。詳細はこちら

今日、楽天市場で商品を検索していたら、「Rプレミアム」という表示があることに気づきました。

楽天市場の商品検索結果に「Rプレミアム」という表示が…楽天市場・スクリーンショット

分かります?右端の価格のところ。商品価格ナビにリンクされる「最安ショップを見る」ボタンや、「ポイントアップ祭スペシャル」、「翌日配送」(あす楽)などの表示と並んで、「Rプレミアム」という表示があるのが。

しかしRプレミアムはどこかのページにリンクするボタンにはなっていません。「いったい何なんだろう?こんなのあったっけ?」と調べてみることにしました。すると早くもYahoo!知恵袋に質問と回答が。どうも昨日(7月22日)から始まったようです。

 

楽天プレミアムとは?

”楽天プレミアムとは楽天グループのメンバーシップサービス”で、”全ての特典を年会費3,900円(税込)で”提供するというものです。楽天プレミアムを利用するには、楽天会員登録と、クレジットカードの登録が必要です。またこのサービスは利用停止の申し出がない限り1年後に自動更新となります。

年会費を税込3,900円も支払ってどれほどの特典があるのかというと、簡潔に言えば以下の通りです。

楽天市場での特典

  • 楽天市場での対象店舗での送料別の買い物に対し、送料相当額(1注文あたり上限500ポイント)の楽天スーパーポイント(期間限定ポイント)を還元
  • 楽天市場での対象店舗での送料込の買い物に対し、楽天スーパーポイントを+1%付与(1注文あたり上限500ポイント、期間限定ポイント)
  • 対象店舗で利用できるショップオリジナルクーポンを付与

楽天トラベルでの特典

  • 特典ポイントとして+1%付与(上限なし?上限10万ポイント)
  • 楽天トラベルの国内宿泊予約に利用できる1,000円割引クーポンを付与

楽天Kobo

  • 楽天Kobo電子書籍で毎月最大1,000円まで特典ポイントとして+1%付与
  • 楽天Kobo初月限定500円割引クーポンを1枚付与(1回限り?更新毎?楽天Kobo未利用者のみ)

楽天ブックス

  • 楽天ブックスで毎月最大購入4万円まで特典ポイントとして+1%付与

楽天ビューティー

  • 楽天ビューティーをネット予約された方、かつ施術を完了された方に100ポイント付与(月ごとの付与上限回数は1回まで)

※以上、詳細は楽天市場 > ヘルプ・問い合わせ > 楽天プレミアムとはを参照してください

 

楽天プレミアムはamazonプライムの類似サービス!?

楽天プレミアムの年会費は税込3,900円。これはどう考えたってamazonプライム(年会費=税込3,900円)を意識したものだと考えられます。ただし、楽天プレミアムとamazonプライムはちょっと特典が異なります。amazonプライムの特典は下記の通りです。

amazonプライムの特典

  • お急ぎ便(税込360円または税込514円)とお届け日時指定便(税込360円)が使い放題
  • Kindleオーナー ライブラリーでKindle本が、2万冊以上の和書、60万冊以上の洋書の中から、毎月1冊無料で読める
  • KindleもしくはKindle Paperwhiteを購入すると4,000円分のAmazonギフト券を付与
  • amazonファミリー特典(オムツとおしりふき15%オフ、ベビー用品3,900円分クーポン付与)
  • 【2015/09追加】プライムビデオ見放題

※以上、詳細はamazonプライムを参照してください

 

amazonプライムは、毎月325円以上、Kindle本を読む人にとっては確実にお得です。また1日でも早く商品を受け取りたい方、留守がちで受け取りの日時指定を希望する方には便利なサービスと言えます。オムツなどを頻繁にamazonで購入する人、年会費が税込1,900円で済む学生さんにとってもお得ですね。ほか、これからkindle端末を買わんとする人はすぐに元が取れるサービスです。

 

楽天プレミアムは元が取れるお得なサービスか?

では、楽天プレミアムは元が取れるお得なサービスと言えるでしょうか?順番に見ていきたいと思います。

楽天市場で商品を購入する場合のお得度

ボクは楽天市場で商品を購入する場合、できるだけ送料無料になるようにしています。単品で送料無料の商品を購入することはもちろん、一定金額で送料無料となるお店で購入したり、送料無料の商品と一緒に購入した場合にセットで送料無料としているお店で購入するようにしています。この1年で約100アイテムを楽天市場で商品を購入し、総額は数十万円に上ると思いますが、送料を支払った回数は限られています。

なので正直言って1回の購入につき送料が最大500円分のポイントで還元されてもあまりメリットは感じないのですが、そういう仕組みがあれば買い物の仕方もちょっと変わるかもしません。仮に楽天プレミアム対象店舗で送料別の商品を購入する場合、税込3,900円分の元を取ろうと思ったら、8回の注文でOK。全部のお店が楽天プレミアム対象店舗ではないですし、対象店舗であってもそもそも送料無料の商品があるので、果たしてどれくらい利用機会があるかは不明です。年間約100アイテムを購入するボクでも、ざっくり1割程度の頻度…微妙です。ただし、ボクの場合は今までは少額品はamazonで購入することが多かったので、楽天プレミアムを利用すると少額品も楽天市場で購入する機会が増えるかもしれません。

ちなみに、楽天市場で検索してみたところ、本日7月23日現在、約17.4%の商品が楽天プレミアム対象商品であるようです。確率的には年間46回以上購入するのであればペイできる可能性が高いと考えられます。

※2015/10/20追記:現在、楽天市場の出店数は41,659店舗で、そのうちRプレミアム対象店舗は4,500店以上。つまりちょうど1割以上の店舗が参加しているという計算になります。

 

もうひとつの楽天市場での商品購入における特典、送料込の場合に+1%付与というのはどうでしょう?これは基本的に送料込でしか購入しないボクにとってもメリットがあるはずです。

上限が500ポイントということですので、商品価格は5万円が上限ということになります。10万円以上の商品を購入することもありますが、ほとんどは5万円以下なので、ほとんどの買い物が対象になると言えるでしょう。その場合、年会費3,900円分をこの特典ポイントで全部回収してやろうとすると、楽天市場の対象店舗で税別39万円分の商品を購入すれば良いということになります。ボクの場合は年間でそれ以上購入するのですが、前述の通り、楽天プレミアムの対象商品は20%にも及びません。楽天市場で年間で39万円購入していても、確率的には7万円弱しか回収することができないという計算になります。本気で全部を回収しようと思ったら、確率的には楽天市場で年間約224万円(税別)購入していなければならないという計算になります。これはちょっと、さすがに厳しいです(苦笑)

あと、「対象店舗で利用できるショップオリジナルクーポンを付与」についてはちょっと分かんないですね。

 

楽天トラベルを利用する場合のお得度

まず特典ポイントの+1%ですが、海外旅行など単価の高いサービスを利用すればそこそこ元は取れそうです。また出張などで頻繁に利用する人にとってもメリットは意外と大きいかもしれません。楽天市場でのお買い物と異なり、楽天トラベルの場合は全サービスが対象なので、海外旅行や家族旅行1回でも39万円(税別)以上となって元が取れる人は案外多いかもしれないですね。

ただしこの特典については、上限ポイントや期間限定ポイントかどうかについて記載がありません。上限ポイントはない可能性があるとしても、期間限定でない可能性は低いように思うのですが…。どうなんでしょうね。

 

もうひとつ、楽天トラベルでの特典として、「国内宿泊予約に利用できる1,000円割引クーポンを付与」というのがあります。楽天プレミアムの利用を検討するようなユーザーなら、国内宿泊を楽天トラベルで予約する機会は年に1度はあると思うので、これは年会費の一部を確実に回収しやすいと言えますね。ただ、クーポンの発行頻度については言及されていないので、年に2回以上発行される機会があるんじゃないかと期待しちゃったりするんですけど、どうなんでしょう?逆に、最初の1回限りだったりして…。

 

楽天koboで電子書籍を購入する場合のお得度

ボクはamazonのkindleも楽天Koboも利用しますけど、「楽天kobo電子書籍で毎月最大1,000円まで特典ポイントとして+1%付与」というのはハッキリ言ってショボイですね。特典ポイントの付与上限が1000ポイントじゃなくて商品価格の上限が税別1000円でしょ?プラス1%もらっても10円分相当にしかなりません。これは楽天プレミアム会員限定でキャンペーンを用意するために余力を残しているんでしょうか?

「楽天Kobo初月限定500円割引クーポンを1枚付与」も、時々200円割引クーポンや20%引きクーポンがもらえることを考えると、あまり魅力はないかなと思います。まあ、年会費3,900円の一部が確実に回収できるので、お得と言えば確かにその通りですが。

 

楽天ブックスで商品を購入する場合のお得度

楽天ブックスでは毎月最大購入4万円まで特典ポイントとして+1%付与されます。ボクは最近、本を購入するならamazonよりもポイントをゲットしやすい楽天を使用しますけど、意外と楽天ブックスよりも楽天市場に出店している本屋を利用したりするんですよね~。そのほうがポイントが多いことがあるからです。

また、以前は楽天ブックスでかなりお得にゲームソフトが買えたりしたんですが、最近はあんまり安くありません。なので楽天ブックスを利用する機会そのものがほとんどありません。

上限4万円で1%ポイントをもらってもたったの400円。年間だったら最大4,800円ですけど、そのためには税別48万円分の商品購入が必要。一般的には楽天プレミアムで楽天ブックスを利用しても年会費を回収するのにはあまり役に立ちそうではないですね。

 

楽天ビューティーを利用する場合のお得度

ボクは楽天ビューティーを使ったことがありません。ただ、楽天ビューティーを利用しても毎月100ポイントが上限。年間で1,200ポイント。基本的に各美容院等の新規利用者向けのサービスなので、毎月使う人はいないだろうし、女性だったら毎月美容院に行く人も少ないでしょう。なので、楽天ビューティーの利用で楽天プレミアムの年会費を回収するための寄与度は限定的と思われます。

 

楽天プレミアムを利用するメリットまとめ

以下の項目のいずれかに該当する方は、どれかひとつに該当するだけでも楽天プレミアムを利用する価値がある可能性が非常に高いと言えます。

楽天プレミアムがお得になる可能性が高い人

  • 年間46回以上、楽天市場で買い物をする人
  • 年間224万円(税別)以上、楽天市場で買い物をする人
  • 楽天トラベルを年間39万円以上利用する人

たぶんこんな条件に当てはまる人はほとんどいないと思います。しかし単純に上記3つの項目を1/3ずつ分配して、1年間のうちに楽天市場で16回以上(毎月2回以上)、75万円以上(毎月6.2万円以上)買い物をし、楽天トラベルを13万円(毎月1万円強)利用する人であれば、年会費相当額をペイできる可能性があると言えます。

しかしそれでもやっぱり厳しいですね(苦笑)楽天プレミアム対象店舗がもっと増えないと相当厳しいです。もしくは楽天トラベルでの国内宿泊1000円クーポンや楽天koboでの500円クーポンを前提に考えるのが妥当でしょうか?

クーポン付与を前提として楽天プレミアムのメリットを再考

楽天プレミアム年会費(税込3,900円)-楽天トラベル国内宿泊クーポン(1,000円)-楽天koboクーポン(500円)=2,400円。これを前提に考えると、以下の条件のいずれかを満たせば楽天プレミアムを利用する価値がある可能性があると言えます。

  • 年間29回以上、楽天市場で買い物をする人
  • 年間138万円(税別)以上、楽天市場で買い物をする人
  • 楽天トラベルを年間24万円以上利用する人

また、それぞれを1/3ずつ併用するとすれば、1年間に楽天市場で10回(毎月1回)、税別46万円(毎月4万円弱)買い物をし、楽天トラベルを年間8万円(毎月ビジネスホテルを予約)すれば良いと言うことができます。それでもなかなかの楽天ヘビーユーザーですね。

つまるところ現状では、相当、楽天をヘビーユースしている人でなければ、楽天プレミアムを利用するのはリスクと言えそうです。楽天koboを普段から利用しており、楽天トラベルで国内旅行の予定があって、年間29回以上または138万円以上、楽天市場で買い物をする人か、楽天トラベルで海外旅行を予定している人でなければ、普通に考えると年会費はペイできない可能性が生じます。

やっぱり、楽天プレミアムの対象店舗が増えないことにはこの仕組みはダメでしょう。もしくは、対象店舗から自由度の高いお得なクーポンが乱発されなければ難しいと思います。よってボクは楽天ヘビーユーザーながら現状では様子見と判断します。

 

 

2015/10/20追記

本日より、楽天市場のトップページにRプレミアムのバナーが登場しました。また、楽天SHOWTIMEで使える税込み500円分の作品が無料となるクーポンがもらえる特典が増えました。でもこれは1回限りのようです。毎月だったら元が取れるんですけど、これではamazonプライムに見劣りしますね~。

 

【続報】楽天プレミアムを1ヶ月無料体験してみて本当に元が取れるか検証してみた

【関連】【衝撃の事実】コストコは年会費で稼いでるって本当だったのかー!

タイトルとURLをコピーしました