※楽天プレミアム・スクリーンショット
ボクは楽天ヘビーユーザーです。「楽天プレミアム」については登場翌日から注目していました。
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似たサービスにアマゾンの「プライム会員」がありますけど、それとはちょっと違いますよね。アマゾンのプライム会員の場合は、配達日時の指定のほか、プライム動画やプライムミュージック、kindleオーナーズライブラリーでの電子書籍毎月1冊無料購読などの特典があって、それぞれ単独で見ても元を取るのは簡単です。でも楽天プレミアムの場合は、基本的には対象店舗での購入で送料が最大500円分ポイント還元になるか、ポイントが+1倍になるという仕組みです。よほどの楽天ヘビーユーザーでなければ元は取れません。
楽天プレミアムは楽天ヘビーユーザーのボクでも躊躇してしまうサービスです。そのため楽天プレミアムが提供開始されても登録は見合わせていました。ところが先日から1ヶ月無料登録が始まったので試してみることにしました。以下、その結果を検証してみたいと思います。
楽天プレミアム1ヶ月無料体験中のお買い物レポート
月 | 金額 | 回数 | 対象回数 | 還元ポイント |
5月 | 138,831円 | 11回 | 5回 | 722P(1178P) |
6月 | 83,751円 | 12回 | 7回 | 1531P |
合計 | 222,582円 | 23回 | 12回 | 2253P(2709P) |
上の表はボクが5~6月にまたがって1ヶ月間の楽天プレミアム無料体験中のお買い物をしたレポートです。期間中、お買い物マラソンと楽天スーパーセールがあり、いずれも10店舗以上で買い回りしました。買い物総額は税込22万円余り、買い物回数は23回となりました。
そのうち、楽天プレミアム対象となった買い物の回数は12回で、還元ポイントは合計2,709ポイント。括弧付きとなっているのは、キャンペーンで300円クーポン発行が1回、2店舗での買い物が+4倍となっていたためです。それらの条件がなければ括弧なしの2,253ポイントでした。
期間中に2回の買い回り(マラソン&スーパーセール)があるという好条件で、たった1ヶ月間の無料お試しでしたが、仮にこのペースで12か月間楽天市場で買い物をすると、単純計算で2,253ポイント×12か月間=27,036ポイントポイント還元となります。税込3,900円の年会費は楽勝でペイできる計算です。
一方で、これだけの還元ポイントを得ようとすると、1年間で22万円×12か月=264万円使わないといけない計算になります。「年収300万円台時代」と言われる昨今、楽天市場に264万円も使う馬鹿がどれほどいるでしょう?楽天ヘビーユーザーのボクでもたぶんその半分くらいです。
逆算して税込3,900円の年会費をペイしようと思うと、1か月あたり325ポイント還元してもらう必要があります。上記のボクの例ではそのために毎月32,000円あまり、年間で40万円近くお買い物をすればOKということになります。それでも一般的にはなかなか厳しいでしょうねー。というか、年間40万円買うか買わないかというレベルだと、リスクのほうが多いように感じます。
ちなみに以上検証した結果は、以前に試算してみた通りになっています。
楽天プレミアムの「ここが厳しい」
楽天プレミアムは税込2,000円以上が対象
楽天プレミアム対象となるお買い物は税込2,000円以上となっています。買い回りセールの条件は1回1,000円以上なので、プレミアム対象にしようと思うとハードルを上げる必要があります。これがなかなか面倒かつ混乱してしまうところです。
実質送料無料じゃなくて先払いしているだけ
楽天プレミアムの特典は基本的に対象店舗でのお買い物で送料が掛かった場合は最大500ポイント還元、送料無料の場合は+1倍のポイント還元となっています。送料分の500ポイントは割りと簡単に稼げますけど、これは送料分が相殺されるとは言っても年会費で先払いしているわけですから、冷静に考えれば必ずしもお得とは言えません(年間で8回以上その機会があればお得)。
また、+1倍のポイント還元は最大500ポイントまでとなっていますが、これは税別5万円買わないと500ポイントに達しません。最低金額の税込2,000円購入で還元されるのはたった18ポイント。かなりコツコツ貯める感覚です。
対象アイテムは4割弱程度
対象アイテムは現状、ざっと4割弱のようです。今回は23回の買い物のうち12回が対象だったということで5割以上となりましたが、これも非対象店舗よりも対象店舗を選ぶようにした結果です。お店にとっては良い仕組みかもしれませんけど、買うほうにとっては微妙ですねー。
使えるクーポンが少ない
その他、楽天プレミアム限定クーポンがもっとたくさんあるかと思いきや、今回はたった1回だけ(楽天ブックス)。使えるクーポンがもっとたくさんあれば年会費を回収できる可能性が高くなりますが、現状では厳しいですよね。ちなみに今回は楽天トラベルは使っていません。
以上の通り、楽天プレミアムを1ヶ月無料体験してみて本当に元が取れるか検証してみた結果、年間100万円以上楽天市場を利用するボクは年会費を十分回収できる見込みなので、継続してみようと思いました。でも、月間3万円以上、年間40万円以上利用しない人にはオススメできません。
現状では楽天プレミアムの仕組みは、買う側よりも売る側にメリットが大きいように思います。送料分を先払いしているだけなのに「実質送料無料~♪」と思って買ったり、税込2,000円未満の買い物なのに対象と勘違いして買ってしまったり、非対象店舗よりも対象店舗を選ぶ可能性があるため、売る側にはメリットが大きいです。楽天市場で年間40万円以上買う人なんてそんなには多くはないと思うので、買う側はリスクが大きいです。
様々な加盟店を抱える楽天市場本部としては舵取りが難しいところでしょうけど、より一層の特典の追加を期待したいですね。
2017/07/01追記
楽天プレミアムを1年間利用してみて、合計の獲得ポイント数は約14,000ポイントとなりました。その間の買い物件数(プレミアム対象以外も含む)は155件、金額は100万円弱となりました。なお、プレミアム特典の利用回数は平均して毎月5~8回程度だったと思います。
つまりボクの場合、楽天プレミアムの年会費は十分ペイしたわけですけど、計算上、3,900円の年会費をペイするには楽天市場で年間30万円弱(=月間2.5万円弱)は使わないと厳しいと言えると思います。
これは当初のシミュレーションよりは良い結果だったと言えますが、普段利用する店舗によりけりのところもあるでしょうね。特に最近は、ジョーシン楽天市場店がプレミアム対象から外れたり、プレミアム対象のキャンペーンが開催されることがなくなったりと、条件はやや悪くなってきているように思います。
毎月購入している店舗がプレミアム対象で送料分500円ポイントバックがある場合は別として、これからプレミアム会員になろうと思っている人は少し慎重になったほうが良いかもしれませんね。