ヤマト運輸が信書問題でクロネコメール便を廃止して、「ネコポス」と「宅急便コンパクト」の販売を開始したことは以前に紹介しました。その直後には日本郵便が「スマートレター」を販売開始し、ヤマト運輸にダメ押ししたかと思ったら、今度は日本郵便が楽天と組んで「はこぽす」というサービスを開始しました。ヤマト運輸にしたら、もうケンカ売ってんのかって感じでしょうね。
日本郵便&楽天の「はこぽす」とは?
今回、日本郵便と楽天が提供開始した「はこぽす」について、現在の状況をまとめると以下の通りです。
- 楽天市場で購入した商品を郵便局内の「お受け取り専用ロッカー」(上図)で受け取ることができるサービス
- 2015年4月9日サービス開始
- 楽天市場の一部店舗のみが対象(約300事業者=有名なショップはほとんど参加していない)
- 専用ロッカーが設置された郵便局は東京都内の一部のみ(25ヶ所)
- 全日24時間受け取り可能なのは都内20ヶ所、ほかは夜間の制限あり
- 荷物のサイズは3辺合計100㎝以内(最大:縦58㎝×横40㎝×高さ37㎝まで)
- 要冷蔵・要冷凍などの生もの、お届けまで1週間以上かかるもの、代引き、着払いは不可
- 到着メールから3日以内に引き取る必要あり
楽天市場の参加店舗を見る限り、いきなり大手ショップが参加すると専用ロッカーがパンクしてしまう可能性があるので、とりあえず一部店舗で実施するという感じでしょうか。また利用者の利便性を高めようとすると専用ロッカーを郵便局の建物外に設置する必要もあって、ある程度大きな局で、しかも利用者数が見込まれる局のみでスタートしたという感じですね。日本郵便、楽天ともに、小さくスタートを切ったというところでしょう。
個人的にはあまり必要性を感じないサービスですが、ニーズが掴めてくれば順次サービスを拡大していくんでしょうね。
ローソンと佐川急便が「SGローソン」を設立
出典:日経ビジネスオンライン
日本郵便&楽天の「はこぽす」発表の翌日(4月7日)、今度はローソンとSGホールディングスが「SGローソン」の設立を発表しました(改めて言うまでもなくSGホールディングスは佐川急便の持ち株会社)。今回の発表に関する概要は以下の通りです。
- 6月に設立される新会社「SGローソン」はローソンが51%、SGホールディングスが49%出資
- つまり一応、主導権はローソンが握るというわけ
- SGローソンのサービスにより、利用者が荷物の受け取り時にローソンの商品を宅配してもらうことができる
- 不在時に近くのローソンで荷物を受け取ることができる
- 今年度中に東京都内で対象店舗を100店舗にし、順次全国に拡大する予定
- ローソン側の目論見としては、自社商品の宅配サービス強化のために佐川のノウハウが得られる、店舗受け取りにより来店が見込まれるなど
- 佐川急便の目論見としては、再配達を減らすことができるなど
- SGローソンのスタッフが着用する制服は斜めの青ストライプ
セブンイレブンでは既に自社商品の宅配サービスをやってますけど、そうすると店舗に人的負担を掛けることになるためオーナーの同意がなかなか得られないことが予想されるので、別会社を作って人的負担を店舗に負担させないようにすることでスピーディーにシステム構築をしたいというところなんでしょう。
利用者としては選択肢が増えたり便利になることはありがたいですね。でも選択肢が多すぎたり条件が違いすぎることでしばらくは混乱しそうです。