先日、ヤマト運輸のクロネコメール便に代わる新サービスについて紹介したところですが、まるでヤマト運輸をダメ押しするように日本郵便が新サービス「スマートレター」を投入することを発表しました。4月3日から東京都内のみで販売、5月中にに千葉県・埼玉県・神奈川県等に拡大、以降も順次拡大していくそうです。
出典:日本郵便プレスリリース
イメージとしてはA5ファイルサイズで信書も送れるクロネコメール便みたいな感じ
日本郵便の新サービス「スマートレター」は、イメージとしてはA5ファイルサイズで信書も送れるクロネコメール便という感じです。クロネコメール便はA4サイズより一回り大きい角型2号サイズが基本でしたが、スマートレターはA5サイズより一回り大きいA5ファイルサイズ。これは、単行本、パッケージDVD、2つ折りにしたA4書類が十分入る大きさです。クロネコメール便は厚さ2cmまでが税込164円でしたから、アマゾンのマーケットプレイスで書籍を販売する個人にとっては非常に使い勝手が良さそうです。
また、スマートレターがクロネコメール便と根本的に違うのは、信書が送れるということです。利用者にとっては便利ですが、ヤマト運輸からすれば人をおちょくったような今回の発表ですね。
残念ながら追跡サービスは利用できない
クロネコメール便は追跡サービスが利用できましたが、スマートレターは追跡サービスを利用できません。追跡サービスを利用したければレターパックライト(税込360円)を使って欲しいということでしょうね。レターパックライトなら倍程度のサイズで4倍の重量のものが送れますが、アマゾンマーケットプレイスやヤフオクで出品している人にとってはちょっと悩ましいところですね。
スマートレターの購入・発送方法
基本的にはレターパックプラス(510円)やレターパック同様に郵便局で封筒を購入し、それに中身を入れてポストに投函すればOK。(ちなみにレターパックは2014年3月末に販売を終了したエクスパックの後継商品です。)
4月3日の発売では東京都内のみ。急に決めたことなので印刷等の準備が間に合わなかったんでしょうか。5月以降、千葉県・埼玉県・神奈川県等に拡大、西日本での提供開始はいつ頃になるのでしょう?なお当面は東京都内のみの販売ですが、発送先は日本全国OKということです。まあ、定型外郵便と同じようにポストに入れるだけですからね。
スマートレターと定型外郵便物の違い
スマートレターと定型外郵便を比較してみましょう。スマートレターは1kgまでなら180円で送れますが、同等の重さのものを定型外で送ると600円も必要です。逆に、100g以内の物を送る場合は定型外のほうがお得です(140円)。また、スマートレターは2cm以内と厚みが決まっているので、それ以上の厚みの場合は定型外などで送らざるを得ないですね。
以上、日本郵便のスマートレターと、ヤマト運輸のクロネコメール便(3/31で廃止)、レターパック、定型外郵便物を比較してみました。個人的には、便利になるのは大歓迎ながら、今までお世話になったヤマト運輸のことを考えると、今回の日本郵便の発表はちょっとなんだかなーという気持ちです。